約1年前にConoHa WINGパックに引っ越してきましたが、この度、内部乗り換えでConoHa WINGパック リザーブドプランに移動することにしました。
リソース共用のパックプランからパックリザーブドプランに乗り換えることで、
ほかのユーザーの利用状況に影響されない環境を作りたかったからです。
こんにちは、じゅんぱ店長(@junpa33)です。
ConoHa WINGパックユーザーですが、今回リザーブドプランに内部乗り換えをしました。
それは何故か。
乗り換え動機と乗り換え手順、乗り換えの結果報告を行います。皆さんの参考にしてください。
これから言うところのリザーブドプランは、ConoHa WINGパックリザーブドプラン
パックプランはConoHa WINGパックプランのこととして説明していきます。
コンテンツ
ConoHa WING リザーブドプランのここが違う
パックプラン・通常プランとの違い
最初にConoHaのプランのおさらいをちょっとしておきます。
ConoHa のサーバーレンタルには、
ConoHa WING、ConoHa VPS、ConoHa for Windows Serverのレンタルパターンがあります。
ConoHa WING では、
- WINGパックプラン・通常プラン
- WINGパックリザーブドプラン・通常リザーブドプラン
の2つのタイプがあります。
またほかに、サーバーの立ち上げ管理のできるユーザーには、ConoHa WINGではなく
ConoHa VPS、ConoHa for Windows Server という選択肢もあります。
ConoHa WINGのパックプランとリザーブドプラン
1.WINGパックプラン・通常プラン
ベーシック・ スタンダード・プレミアム という3種類の選択プランがあります。
これらのプランではいずれも、 CPU と メモリ は他の契約者と共有(相乗り)になっています。
2.WINGパックリザーブドプラン・通常リザーブドプラン
リザーブド 1GB・ リザーブド 2GB・リザーブド 4GB という3種類の選択プランがあります。
リソース(CPUやメモリなど)が1契約毎に割り当てられているレンタルサーバープランになります。
より安定したサーバー運用を行いたい場合には、こちらのプランの方が適しています。
プラン比較表
各プランのポイントを比較するとこのようなことです。
ConoHA WING 各プラン | スペックと12か月契約時価格 | ||
WINGパック ベーシック |
SSD300GB | 転送量目安27TB/月 | 891円/月 |
リザーブド1G | SSD300GB (CPU 2コア、メモリ 1GB) |
転送量目安27TB/月 | 1,188円/月 |
WINGパック スタンダード |
SSD400GB | 転送量目安36TB/月 | 1,931円/月 |
リザーブド2G | SSD400GB (CPU 3コア、メモリ 2GB) |
転送量目安36TB/月 | 2,525円/月 |
WINGパック プレミアム |
SSD500GB | 転送量目安45TB/月 | 3,861円/月 |
リザーブド4G | SSD500GB (CPU 4コア、メモリ 4GB) |
転送量目安45TB/月 | 5,049円/月 |
なので、ここが選んだポイントです
この「1契約単位でのリソース固定が出来る」ということが「WINGパック・通常プラン」と「WINGパック・通常リザーブドプラン」の違いのすべてになります。
リザーブドプランは、
VPSを利用したいけど使えないユーザーにとって、一番欲しい「リソース確保」ができるというプランになっています。
文字のみで出来たブログ記事だけでは、現実的に、それだけで読者の興味を抱かせるにはかなり難しいでしょう。
なので当然、記事の中に画像、写真、ツイッター、インスタなどのSNSアプリの埋め込み、ファイルのDLほかいろいろくっ付けていきます。
このように記事に工夫を凝らせば凝らすほど、ブログ記事の画面表示速度がバンバン低下していくことになります。
原因の多くは、「リソース共有」にあります。
「画面表示速度の低下」問題の解決策の一つとして「リソース共有をしない」ことが必要になります。
このConoHaWINGパックリザーブドプランは、
他社レンタルサーバーには無いプランとして、レンタルサーバー利用者にとっては稀有な存在となっています。
WINGパックプランとWINGパックリザーブドプランの料金の違い
料金表で見るプラン料金の違い
当然のことですが、WINGパックリザーブドプランはWINGパックプランと比較して高いです。
リソース共用の
WINGパックプランの価格(2021/03/06現在)税込み
WINGパック | ベーシック | スタンダード | プレミアム |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
料金(3か月)月あたり | 1,320円→1,210円 | 2,640円→2,530円 | 5,280円→5,060円 |
料金(6か月)月あたり | 1,320円→1,100円 | 2,640円→2,365円 | 5,280円→4,730円 |
料金(12か月)月あたり | 1,320円→891円 | 2,640円→1,931円 | 5,280円→3,861円 |
料金(24か月)月あたり | 1,320円→842円 | 2,640円→1,832円 | 5,280円→3,663円 |
リソース固定の
WINGパックリザーブドプランの価格(2021/03/06現在)税込み
WINGパックリザーブド | リザーブド1G | リザーブド2G | リザーブド4G |
初期費用 | 0円 | 0円 | 0円 |
料金(3か月)月あたり | 1,650円→1,540円 | 3,300円→3,190円 | 6,600円→6,380円 |
料金(6か月)月あたり | 1,650円→1,430円 | 3,300円→3,0250円 | 6,600円→6,050円 |
料金(12か月)月あたり | 1,650円→1,188円 | 3,300円→2,525円 | 6,600円→5,049円 |
料金(24か月)月あたり | 1,650円→1,139円 | 3,300円→2,426円 | 6,600円→4,851円 |
価格面からリザーブドプランを評価する
結論的に言うと、対価格性能で考えた時には、リザーブドはかなり重要な選択肢になると思います。
12か月契約、ベーシックグレードでリソース固定に変更した場合、
月あたり297円のアップで年間3,564円のコストアップなります。3割強も上がります。でもそれも元々ConoHaは価格設定が低くなっているためです。
ところが、他社比較したときにはどうなのかというと、
エックスサーバースタンダード(旧X10プラン)でいうと、月あたり88円のアップ、年間1,056円のアップにしかなりません。エックスサーバーへの引っ越しには初期費用として、3,300円がプラスされます。
つまり、
人それぞれ考え方の違いはありますが、”またサーバー引越し”の手間などをいろいろ考えると、
さらに無二のこの「リソース固定」のメリットを考えると、
検討するまでもなく、WINGパックリザーブドを選択すべきだと考えました。
リザーブドプランで安定したブログ運営ができる訳3つ
アクセス急増でも自動で対応
急激なアクセス増加に対しては、モニタリング機能によって自動でサーバーのスケールアップが可能。
Webサイト表示速度の低下やサーバーダウンを未然に防ぐことができます。
高速処理でのサイト表示
ストレージはオールSSD RAID10構成。
Webサーバーnginxは同時大量アクセスの処理に優れ、アクセス集中時でも安定。
ConoHa WING独自にチューニングした強力なキャッシュ機能
真のリソース保証
共有しているサービスは、利用率が高まるとスペック通りのパフォーマンスが発揮出来ません。サーバーの動作が遅くなります。
リザーブドプランでは、収容ホスト内の利用者がどれだけ増加しても、割り当てられるメモリとvCPUコア数が保証されています。
リザーブドプランに変更するための手順と変更後の評価
WINGパックプランからWINGパックリザーブドプランへの変更の実際
引越し前、WINGパックベーシックプランでの状態
ちょうど1年前にConoHaWING WINGパックベーシックプランに引っ越してきました。
その前はお名前ドットコムの廃止プランSD11で営んでいましたが、1世代前のスペックで503エラーが結構発生していました。
そこでこのベーシックプランに引っ越したわけですが、その時は、サーバー空き状況がまだまだ「空きあり」でした。
けれども人気サーバーゆえ、1年も経つと「やや混雑」になってきました。
自分の記事づくりのスタイルなのか癖なのか、最近では表示遅延をかけた画像を画面を上下にスクロールした時に、画像の表示が戻って来にくくなりました。
時間帯によっても表示に差が出でいましたので、これは共用サーバーのアクセスの混雑具合によるものだと判断しました。
これが内部乗り換えを決断するきっかけとなりました。
リザーブドプランへの変更手順
ConoHaコントロールパネルで、サーバー管理→契約情報→プラン変更と進みます。
プラン変更をクリックします。
変更後のプランを選択し、変更後の料金を確認して決定をクリックします。
移行先のサーバーを選択することができます。
今回は4つの候補がピックアップされ、空き状況を考慮して選択しました。
サーバーを選択したところで、開始ボタンを押してデータのコピーを実行します。
データコピーが始まります。約5分間となっていますが、実際は10分程度かかりました。
データコピー完了後、移行前サーバーか移行後サーバーかを選択します。
プラン変更後を選択し、次へボタンをクリックします。
最終的にプラン変更するかどうかの選択をします。
変更の場合は切り替えボタンをクリックします。
次に決済方法の画面になりますのでクレジットカード等の必要事項を入力します。
決済方法の確認完了次第。サーバーのセットアップが開始されます。
セットアップ完了のステータス表示
サーバーマイグレーションは「空きあり」になりました。
リザーブドプランでは、サーバー情報に「CPU」と「メモリ」の項目が追加されました。
以上でリザーブドプランへの乗り換え作業は終了しました。
何のストレスもなく、簡単に乗り換えを行うことができました。
WINGパックリザーブドプランへの変更後の評価
PageSpeed Insightsの数値を比較
PageSpeed Insightsで乗り換え前のベーシックプランと乗り換え後のリザーブドプランの数値を計測しました。
ベーシックプランでの数値
乗り換え前のWINGパックベーシックプランでの数値です。
モバイル
パソコン
WINGパックリザーブドプランに乗り換え後の数値
リザーブドプラン乗り換え後の数値は、モバイル、パソコン共、乗り換え前と変わらずほぼ同数値になりました。
本当に、ほぼ変わりませんでした。
理由としては、WINGパックプランとリザーブドプランのサーバースペックは同じだとだということです。
ですので、純粋にそのプランの違いと言うは、リソースが固定されているかどうかの違いということになります。
今回のリザーブドへの乗り換えの主目的が、リソースの確保で、
「画面を上下にスクロールすると、画像表示が消えたまま戻りにくい」ことへの改善を図ることでしたので、
今回の目的としては、満足のいくレベルで十分達成されました。
実際にiPhone7でもiPadでもデスクトップPCでも、自分の環境で発生していた問題がほぼ全くなくなりました。
PageSpeed Insightsの数値に関しては、
数値改善の「改善できる項目」を順番に潰していく作業をしています。現状の数値は、
モバイル
パソコン
になっています。現在進行形、作業中です。
実際引っ越してみて
WINGパックリザーブドプランをおすすめしたい人
WINGパックリザーブドプランをおすすめしたい人としては、
リソースを確保することで、サイトをスムーズに表示させたいと思っている人。
やたらと、画面表示速度が速くても、記事内にある画像や写真が遅延表示であっても、体感遅く感じるようでは、訪問者に不快に感じられてしまいます。
主にそのことが、いやな人向けじゃないかと思います。
PageSpeed Insightsの「改善できる項目」は別に改善を考えないと、このプラン変更だけでは改善しません。
ほかのサーバーからの引っ越しを考えている人は、
多分、ConoHaWINGに引っ越しすると、” 速や!” と感じられると思います。
けれども人気サーバーですので、WINGパックプランでは、結構すぐに枠が埋まってしまいます。
なので、自分のサイト表示が体感遅くなるのがとても嫌な人は、最初からWINGパックリザーブドプランにしておきましょう。
既にパックプランを使っている人は、
サイトの表示スピードを主に求めているのであれば、リザーブドにプラン変更してもそれほど効果はないと思います。
むしろ、画像圧縮や 「CSS、JavaScript、HTML、スクリプト」の最適化を図っていった方が効果が大きいと思います。
この記事を書いている自分も、この内部引っ越しの人ですが、先ほどからお話ししている様な理由でのプラン変更でしたので、
WINGパックリザーブドプランに変更して大正解の側の人になっています。
逆に、WINGパックリザーブドプランをおすすめしない人としては、
PageSpeed Insightsの数値改善が主目的の、表示スピード指標に重点を置いている人。
サイトのページ容量がそれほど重くない人。
まとめ
このWINGパックリザーブドプランは、ConoHaのオリジナル性の高い希少なプランです。
VPSを使いたくても使えない人向けには、非常にありがたいプランだと思います。
今は結構まだ、サーバーの枠に空きがあるようですが、そのうちWINGパックのようにいっぱいになってしまうのではないかと思っています。
最も、サーバーの混雑といってもリソースは確保されているので全然問題ないですが。
新幹線で言えば、指定席の切符の売り切れのようなものになるかもしれません。
この記事はここまでです。最後までご覧いただき有り難うございました。